聖書通読箇所
創世記5~6
注目聖句
エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。(創世記5:21)
所感・考察
創世記5章にはアダムからノアの系譜が記されている。
その中にエノクという人物が登場する。
彼について書かれているのは創世記5章の18節から24節まで。
父親がヤレデという人あること、彼が長男のメトシェラを生んだのが65歳の時だったこと、その後の300年間で息子娘たちが生まれてきたこと。
これらの記述は系譜に含まれる他の人物たちと大差はない。
違うのは、他の人物については「こうして彼は死んだ」と記されているが、エノクに関しては次のように記されている。
「神が彼を取られたので、彼はいなくなった」(創世記5:24)
つまり、彼は肉体の死を経験することなく、神のもとに移されたというのだ。
その理由は「エノクが神とともに歩んだ」からであった。
信仰によって、エノクは死を見ることがないように移されました。神が彼を移されたので、いなくなりました。彼が神に喜ばれていたことは、移される前から証しされていたのです。(ヘブル人への手紙11章5節)
聖書は神が私たち人間に求めておられるのは「神とともに歩むこと」(マラキ6章8節)であると教えている。
では「神とともに歩むこと」とは具体的にどのようなことだろう?
上記の引用箇所ヘブル11章5節から、それは「神を喜ばせること」と換言できる。
では「神を喜ばせること」とは?
そのはじめの一歩が「信仰を持つこと」だ。
信仰がなければ、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと神がご自分を求める者には報いてくださる方であることを、信じなければならないのです。(ヘブル人への手紙11章6節)
その上で、神に仕え、人に仕えること
私たちは・・・賛美のいけにえを・・・神にささげようではありませんか(ヘブル人への手紙13章15節)
善を行うこと・・・そのようないけにえを、神は喜ばれる(ヘブル人への手紙13章16節)
ただ、そのような生き方をするためには心を新たにすることが必要である。
この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります。(ローマ人への手紙12章2節)